もうすぐ、うっとうしい梅雨の季節がやってきますね。
雨天走行で注意しなければならないのは、濡れた路面により制動距離が延びたり
、スリップしやすくなるということですが、これらについて実はタイヤの摩耗具合が大きく関わってくるのです。
某タイヤメーカーが
新品タイヤ、5分山タイヤ、2分山タイヤでどれだけ制動距離に差が出るかをテストの結果を掲載しているのを見たことがあります。
それによりますと、一般道路を想定して時速60キロでブレーキをかけた場合、
新品タイヤと5分山タイヤでは、ドライ路面・ウェット路面ともに、制動距離に大きな差は見られませんでした。
しかし、2分山タイヤはドライ路面で平均15.8mでしたが、
ウエット路面では18.0mと2m以上伸びています。
また、高速道路を想定して時速100キロでブレーキをかけた場合、
新品タイヤでは、制動距離に大きな差は見られませんでしたが
5分山タイヤはドライ路面では平均44.1mでしたが、ウエット路面では50.8mと約7m伸びており、
2分山タイヤはドライ路面で42.6mで止まれたものが、ウエット路面では70.5mにも伸びています。
、
タイヤの溝が摩耗限度内であっても安心はできないということがこのテスト結果を見てわかりますね。
雨天走行では、ただでさえ視界が悪いので、危険に気付きにくいという点があります。
更には制動距離が延びてしまうという点も考え、スピードダウンと早めのブレーキをする必要があるといえます。
雨の日はタイヤの摩耗で制動距離が大きく変わる‼
2021.02.10