交通事故で起こる障害の中で最も深刻なのが頭部の障害です。
強い衝撃は頭蓋骨など表面部分だけでなく、内部の脳本体にも影響を及ぼします。
これにより頭蓋内 出血や脳挫傷など危険な疾患を発症するのです。また、頭部の障害は重篤な症状だけでなく、後遺症を残す可能性が高い障害です。
脳へのダメージを最小限に抑 えるには、早期発見・治療が何より重要になりますので、適切な対処が取れるよう準備をしておきましょう。
今回は頭蓋内出血についてお話させていただきます。
◆頭蓋内出血の症状
頭蓋内出血は頭蓋骨内で出血が起こる症状全般をいいます。
原則、頭蓋内の出血症状全てを表していますが、出血箇所により名称が異なっていきます。
硬膜下出血、くも膜下出血、脳内出血なども頭蓋内出血の一種なのです。
頭蓋内出血に伴う症状は、出血箇所や出血量によって違いがあります。
一般的には意識障害、頭痛、吐き気、嘔吐、失神などの症状が起こります。
また、症状は出血から数分、もしくは数時間以内に現れるのが大きな特徴といえるでしょう。
◆原因
頭蓋内出血を起す原因は頭部へ強い衝撃が加わることです。
これにより頭蓋内の血管が切れ、出血を生じます。
出血場所や出血量は受ける衝撃の種類により大きく異なります。
衝撃による頭蓋骨の動きに脳が付いていけないことが理由です。
また、頭部に硬いものが衝突するケースでは皮膜外に出血を起こします。
この場合には、頭蓋骨の骨折を伴うこともあり、最悪の場合には脳事態に損傷が起こる脳挫傷を伴うこともあります。
頭蓋内出血は危険な症状を伴う可能性があるため、まずは精密検査で現状確認を行います。
ここで血腫が認められると、手術で血腫を取り除く治療がただちに必要になります。
これは血腫が脳を圧迫し損傷を広げてしまうためです。また、早急な治療は脳の回復範囲を広げることにもつながります。
当院は交通事故治療を得意としています。