リスフラン靭帯損傷とは

聞きなれない名前だと思いますが、
実は足にあるリスフラン関節と呼ばれる関節の一部分での損傷をいいます。

もともとは足の甲のあたりの捻挫だと思われて、
見過ごされているケースもあったようですが、
詳しく検査をすることで、この疾患がわかるようになってきました。

足の甲の真ん中付近での痛みがあります

実際は体重をかけた時に痛みが増強するので、
はっきりとどのあたりが痛いのかわかりづらいこともあります。

どういう時にこのリスフラン靭帯を傷めてしまうかというと…

交通事故であっても、そうでなくでも
足がつま先立ちになって、体重が上から乗る状態で受傷する場合がほとんどです。

リスフラン靭帯が損傷すると、
つなぎ止めていた骨同士の連結が無くなり、
みどり色の矢印の様に骨の間の隙間が開くようになります。

これを「中足楔状骨間離開」といいます。

つまり、靭帯が切れて、
骨どうしをつなぎ止めることができないので、
リスフラン関節部分が不安定な状態になってしまいます。

ですので、アーチ構造が崩れて、体重をかけた時に痛みを生じます。

リスフラン靭帯損傷は早期に診断して治療に取り掛かれば経過の良い疾患です。

しかし、最初わからなくて、しばらく放置しておくと靭帯の修復もままならないので、
手術に至るケースもあります。

足首のねんざと混同してしまって、
軽視しがちなのですが、
力を入れた時に、
足の甲が痛い場合には、
一度このリスフラン靭帯損傷を疑ってみてください。

また、そういった場合には、
できるだけ早いうちに足の専門医に御相談してみてくださいね!

当院は交通事故治療を得意としています。

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