今年は暖冬ということもあり、花粉の飛散も例年より早く始まっています。
過去に花粉症でくしゃみが酷い状態で運転したドライバーの車が他車と正面衝突し4人が死傷した交通事故が愛媛県であったそうです。
道路交通法により、「正常運転できない恐れがある場合は運転してはいけない」とされており、
花粉症の影響で減刑されることはないどころか、さらに重い責任が問われる可能性があると話題になっていました。
花粉症でくしゃみが止まらなかったり、目がかすんだ状態で運転し、危なく事故を起こしそうになったという方のお話もしばしば聞きます。
更にはその症状を緩和するために飲んだ花粉症の薬で眠くなったり、ボーっとしてしまい正常な判断ができないということもあります。
出来る限り花粉症の症状が出ているときは運転は避けたいですが、
仕事・育児などで乗らざるを得ない状況もあるでしょう。
こんなときは少しでも安全運転をできる環境作りが重要となってきます。
【車に乗るときの注意点】
①車に乗る前にまず衣服や髪についた花粉を落とす。
花粉症の人がやりがちな、衣服などをたたいて落とす……これは実は花粉を舞わせてしまい、それを吸ったり目に付着することで
症状がひどくなることがあります。
ウェットティッシュなどを常備しておくか、できれば車のすぐとれるところに置いて置き
衣服や髪から花粉を拭うようにふき取ってください。
濡れたティッシュでふき取ることにより、花粉が舞うのを防げます。
②外用マスクと車内用マスクを使い分けよう
外で着用していたマスクには花粉がたくさんついています。
何かの動作やエアコンなどの風で付着した花粉が再度舞ってしまうおそれもあるので、クルマの中ではマスクを交換することをお勧めします。
③ドアを開けるときはできるだけ開閉幅を小さくしましょう。
花粉をできるだけ車内にいれないことが重要です。
④同乗者にも花粉対策をお願いしよう
同乗者ももちろん同じように花粉が付着しているものと考え
花粉症の症状がある旨を伝え対策をしてもらいましょう
【走行中の車内での注意点】
①走行中は窓を開けない
②エアコンの換気モードは内気循環にする
③暖かいとボーっとしがちなので、エアコン温度は少し低めに設定する
④症状がでそうなときはガムやアメなどで少し症状が緩和することもあります。
しかしながら、症状がひどいと感じたときはすぐに安全なところに停車してください
【普段からできること】
●車内はこまめに掃除!
●シガーソケットなどで利用できる吸気清浄機などを利用する
●高速道路の料金所などで窓をあける必要が無いようにETC設置
●薬は自分に合った薬をみつける
病院などで相談し、自分の体質に合ったものを処方してもらいましょう
この時期、花粉症をもつ方にはとてもつらい時期になります。
いつもよりほんの少しの心掛けでつらい症状による危険な運転のリスクを下げ
安全運転を心がけることが大事になってきます。